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前回の記事では中古マンション購入のきっかけについて、
とりあえず相談会に参加してみたら「理想の部屋で暮らしたい!」「マンションリノベーションがしたい!」という気持ちが一気に大きくなったことをお伝えしました。
次に、家を買う決意を固めるまでにどんなことを考えたのかをお話ししていきます。
その内容は、大きく分けると次の3つです。
① 「理想の部屋に住みたい」と思う理由と自分の気持ち
② 「理想の部屋」を叶えるための手段として、賃貸と購入どちらが最適か
③ 「住宅ローンを払い続けることができるのか」というお金の不安
今回の記事では①の理想の部屋に住みたいと思う理由について、掘り下げた内容を詳しくお伝えしていきます。
相談会に参加したあと、まずは自分の考えを紙に書き出しながらまとめる作業を行いました。
徹底的に突きつめていくことで、マンションを買ってリノベーションしたいと思う気持ちが「本当に心の底から思っていること」だと確かめる作業です。
しっかり自分の考えを固めたことで、住宅ローンの事前審査が通ってタイミングよく物件が見つかったとき、迷うことなく「買う!」と決断できたのだと思っています。
マンションリノベーションがしたい理由について深く考えた内容をお話しする前に、
私が以前アパートで一人暮らしをしていた頃の生活を簡単に説明します。
・たくさんのモノが溢れ、常に部屋が散らかっている
・掃除が苦手で、汚い部屋にいつもイライラしている
・インドア派だけど、家の中にいても心が休まらない
・夜更かしや寝坊が多く、食事も適当でだらしない生活
いつも心に余裕がなく、「部屋が片づいていたらもう少しまともな生活ができるのに!」と思うのにどうしても片づけられない、ストレスだらけの日々でした。
そんな生活をしていた私が考えた、理想の暮らしとその理由がこちらです。
もっと広くてすっきりした空間で、好きなモノに囲まれながら、掃除がきちんとされている部屋での暮らし
幸せを感じる瞬間を増やしたいから
この結論にたどり着いた思考の経緯を、詳しく説明していきたいと思います。
もっと広い部屋に住みたい
昔から物件情報を見たり間取りを考えたりするのが好きで、ポストに投函された不動産会社のチラシやSUUMOなどのアプリで物件情報をよく見ていました。
引っ越す予定がなくても、物件情報を見ながら「この部屋に住めたら家具の配置はこうしたい」「このくらい広い部屋だったらどんな生活になるだろう」と想像を膨らませるのがとても楽しく、間取りを眺めてはそこでの生活をイメージすることが趣味といってもいいくらいでした。
また、よく見る夢がありました。
今住んでいる狭いアパートが実はもっと広くて、別の部屋や大きいクローゼットが見つかった!という夢です。
こうした過去の自分は、狭い部屋に不満があるのが普通・当たり前の状態になっており「もっと広い部屋に住みたい」ということが、心から叶えたい願いだという感覚があまりありませんでした。
理想の暮らしについて真剣に考えてみたことで、夢に見るほど強く願っていた自分の気持ちを改めて自覚するに至ったのでした。
好きなモノに囲まれた部屋で暮らしたい
ではなぜ広い部屋に住みたいと強く思っているのか、その理由について探りました。
一番大きな理由は、「好きなモノに囲まれて暮らしたい!」です。
もう少し詳しく言うと、「お気に入りの漫画をきちんと本棚に整頓して、好きなグッズがきれいに飾ってある部屋で暮らしたい」ということでした。
私は漫画や映画など、創作やフィクションの世界が大好きなオタクです。
漫画を読んだり、映画を観たり、好きな作品について考えたり、「推し」に想いを馳せたりすることが私にとって何より幸せな時間です。
もしこの世に創作というものがなかったら、大好きな作品も推しもいなかったら、なんて人生は恐ろしくて考えたくありません。
そんなオタクの私の部屋には大量の漫画やグッズがあります。
今のマンションへ引っ越す前に数えてみたら、持っている漫画は600冊以上でした。
もちろん1K7畳のアパートに置けるサイズの本棚には入りきらず、部屋のあちこちに積み重なっている状態。ロフトがあったのでほとんどはそこに置いていたのですが、詰め込みすぎて足の踏み場がなくなっていました。
またフィギュアやぬいぐるみなどのグッズは漫画に比べると少なめですが、3段のカラーボックスには収まりきらない量でした。
数が多すぎてうまく飾れずぐちゃぐちゃだったり、飾るスペースがなくて段ボールにしまったままだったり。ずぼらなのでマメな掃除ができず、大切な推しのグッズにほこりがかぶってしまったことも多々ありました。
そんなふうに、大事なモノなのにきちんと管理できていない悲しい状況がずっと続いていました。
大好きな作品と推しに生きがいをもらうことで楽しく生きていられているのに、
その推したちを大切にできていないということがずっとずっと嫌でたまりませんでした。
大好きな漫画を大きい本棚に収めて、きれいに並んだ背表紙を眺めたい。
推しのグッズを余裕のあるスペースに飾り、ちゃんと一つ一つが目に入るようにしたい。
私の人生を支えてくれているモノたちを、きちんと大事にしたい!
そんな部屋に暮らすことができたら幸せだ、という想いを改めて確認したのでした。
すっきりした空間で暮らしたい
すっきりした空間というと、一つ前の段落で話した「好きなモノに囲まれたい」と矛盾してる、と思うかもしれません。
そうなんです。すっきりした余白のある空間が好きだけど、大好きな漫画やグッズに囲まれていたいというジレンマをずっと抱えていました。
なぜすっきりさせたいのか理由を説明すると、
まず私は集中力がなくて、いつも思考がこんがらがりやすいという悩みを抱えています。
片づいていない部屋の中で、狭いスペースにモノが雑然と置かれているのを見ると頭の中までごちゃついてくるような気になります。そうするとやるべきことがあってもどんどん雑念が湧いてきて、思考がとっ散らかっていきますます集中できない…といった悩みです。
また、部屋を片づけたいといつも考えている状態が大きなストレスになっていました。
休日にどこか出かけたいと思い立っても、新しく始めてみたいことを見つけても
「いや、その前にこの散らかった部屋をなんとかするのが先では?」と考えてしまい、結局行動にうつさないことばかりでした。
それでちゃんと片づけをするわけでもなくダラダラ過ごしてしまうことがほとんどで、
「片づけなきゃ…」という思考が常に頭の中にあり、精神衛生上かなりよくなかったと思います。
そんな状態だったのでモノが少なくすっきりとした部屋、ミニマリストのような部屋にすごく憧れがありました。
だけど私にとって大きな幸せは、たくさんの好きなモノに囲まれていること。
モノを減らす努力をしても、今持っている漫画やグッズはどうしても残しておきたいモノばかりです。
なので折衷案として考えた理想は、
大好きな漫画やグッズはたくさん飾ってOK。
それ以外はなるべくモノを減らし、余白のある空間を心掛ける。
モノの量をしっかり管理した、空間にメリハリのある部屋です。
なるべくすっきりした部屋でストレスを減らし、心に余裕のある生活がしたい!
そしてやりたいと思ったことをたくさんして、楽しい時間を増やしたい!
そんな暮らしができたら心から嬉しいし、絶対に実現させたい!と強く思いました。
掃除がしやすい部屋に住みたい
すっきりした空間にしたい理由はもう一つありました。
「モノが少ないと掃除がしやすい」ということです。
めんどくさがりでずぼらな私は掃除が苦手です。
またモノが多すぎることも、まず片づけから始めないといけないので掃除を億劫にさせる原因でした。一ヶ月以上掃除機をかけていない…ということもザラにあり、一念発起して掃除しても数日しかきれいな部屋を保つことができません。
部屋が汚いことでなにより嫌だったのは、マイナスな気持ちでいっぱいになることです。
掃除ができていない状態が続くと、「私はなんてダメな奴なんだ」と自己嫌悪でいっぱいになります。
ゆっくり漫画を読みながら楽しく創作の世界に浸っていたいのに、家の中は常にモノが散らかって汚れていて落ち着けなくて、「もう嫌だ!」といつも自分に怒りを感じていました。
そんな荒れがちなメンタルを安定させるため、めんどくさがりでもきれいな部屋を保つには
「面倒なことを減らしてハードルを下げ、楽に掃除できる」
「簡単な掃除をすればすぐきれいにできる」
という状態にすることが理想だと考えました。
具体的には次の通りです。
・掃除機をかけやすくするため、床には何も置かない
・ほこりが溜まりにくいよう、できるだけしまう収納にする
・扉がない棚は、スペースに対するモノの量を少なくする
・水回りに置くモノは最小限にして、汚れが溜まりにくいようにする
そしてどうしても減らせないモノ(漫画やグッズ)がある私にとって、
掃除しやすい部屋を目指すには7畳のアパートではやっぱり限界があったのです。
思い描いた「理想の部屋」とその理由
具体的な理想の内容
自問自答を繰り返した末にまとめた、私の理想の部屋とその理由を表にしてみました。
理想 | 具体的な内容 | 理由 |
---|---|---|
好きなモノに囲まれている | 大好きな漫画と推しのグッズがきれいに飾られている | ・好きなモノのことを考えたり眺めたりする時間が一番幸せ ・自分の人生を支えてくれているモノをちゃんと大事にしたい |
すっきりした空間 | モノがごちゃごちゃしていない、 きちんと整頓されている | ・頭と心をすっきりさせて余裕のある生活がしたい ・片づけなきゃと思い続けるストレスをなくしたい ・やりたいことをやって、楽しい時間を増やしたい |
掃除がしやすい | 掃除をするためのハードルが低い、 小さい汚れのうちに掃除できる | ・少しでも面倒だと感じるとやらない ・部屋が汚いとメンタルに悪い ・掃除できない自分が嫌になる瞬間を減らしたい |
こうしてまとめてみると、理想といっても大それたことではなく小さなことばかりです。
特に掃除や片づけなんかは、人によっては当たり前にできていることかもしれません。
ですが筋金入りのめんどくさがりな私にはものすごく難しく、長年叶えられずにいることでした。
また詳しく掘り下げていった結果、これらの理想を叶えるにはやっぱりもっと広い部屋が必要だとはっきりしました。
理由は「幸せになりたいから」
理想だと思う理由を一つ一つ突き詰めて考えていくと、最終的にはすべて
「そうすることで自分は幸せを感じるから」という単純な理由に行き着きました。
大好きなモノを見ていると嬉しくて幸せだし、
片づけるストレスがなくなると頭もすっきりして幸せだし、
掃除がちゃんとできれば自己嫌悪しなくていいから幸せ。
どれも些細なことかもしれませんが、私にとっては人生を幸せにするための大切な要素なのでした。
そして自分が「もっと広い部屋に住みたい」とずっと願い続けていたのは、
理想の暮らしを実現させて幸せになりたいからだということを改めて確認したのです。
まとめ
こうして理想の部屋に住みたいと思う理由を深く追求することで、
「幸せな人生にするためにもっと広い部屋で理想の暮らしを実現させたい」という気持ちを固めていきました。
そして自分の気持ちを明らかにした次に考えたことは、
「理想の暮らしを叶える手段として、マンションを買うことが本当に最適なのか?」
「マンションを買うとして、お金の問題をどうするのか?」ということです。
次回の記事では賃貸ではなくマンション購入を選んだ理由や、住宅ローンなどのお金問題とどう向き合ったかを書いていきたいと思います。
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