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中古マンションを購入してリノベーションすると決めるまで、どんなことを考えたのか引き続きお話ししたいと思います。
改めて、「家を買う」と決めるまでに考えた内容は次の通りです。
① 理想の部屋に住みたい理由
② 賃貸ではなくマンションを買う理由
③ 住宅ローンなどのお金に対する不安
前回の記事では①について「幸せになるために、もっと広い部屋で理想の暮らしを叶えたい」という自分の気持ちをしっかり固めたことをお伝えしました。
今回は②なぜ賃貸ではなく購入するのか、③お金の不安をどうするかについて考えた内容を詳しく説明していきます。
リノベーション会社の相談会に参加してから家を買おうと決意するまでの期間で、
さまざまなマンション購入に関する書籍やWEB媒体などで情報を集めたり、
担当の方と住宅ローンについて相談したりしながら自分の考えをまとめていきました。
その中でメリット・デメリットやお金の損得についてもたくさん考えましたが、
なにより「自分がどう感じるか」という価値観を重視して、最終的に決断しました。
その結果、自分には無理だと思っていたマイホーム購入を本当に実現させることができ、
現在は自分好みにリノベーションしたマンションで充実した一人暮らしの日々を楽しんでいます。
前回の記事で説明した私が叶えたい理想の暮らしは、
・もっと広くてすっきりした部屋
・好きな漫画やグッズに囲まれた部屋
・掃除がきちんとできている部屋
こんな部屋で暮らすことでした。
こうして並べてみるとどれも小さくて、「家を買わないと叶えられないほどのこと?」「今の部屋でも頑張ればある程度実現できるのでは?」と思われるかもしれません。
そうですよね。私もめちゃくちゃそう思います。
そんな些細に思えることのために、家を買うだなんて大それたことをしていいの?と気が引けていました。
だけど30年生きてきた中で、きちんと片づいたきれいな部屋をキープできている!なんて経験はまったくありません。あったとしても一瞬です。
本当に全然片づけられなくて、なんできれいにできないの?といつだって自分に失望していました。
そんな私にとって思い描いた理想の部屋はとてつもなく難易度が高く、
何かそれまでの生活を大きく変えるような出来事がないと到底叶えられないだろう、という確信がありました。
もしかしたら賃貸に住み続けていても、何かのきっかけからいつか「理想の部屋」に近づくことができていたかもしれません。
それでも自分の性格を考えると、おそらく数年どころか数十年以上かかっただろうと思います。
そのことも踏まえて、少しずつ理想に近づいている今の快適な生活を考えるとマンションを買う決断をして本当によかったなと思っています。
賃貸ではなくマンションを買う理由
理想の暮らしを叶えるにはよっぽど大きな変化がなければきわめて困難だと確信していた私ですが、
それを「マンションを買う」ことで実現する!と決めるまでに考えたことをお伝えします。
まず理想の部屋を実現させるために必要な「広い部屋に住む」という最低条件について、具体的な広さや間取りを考えてみました。
それまで住んでいたアパートの広さは1Kでしたが、持っているモノの量から考えると寝室とリビングを分けられるよう1LDKは最低でもほしい。できれば大きい本棚を置く部屋もほしいから2LDK以上の広さがいい、と想定しました。
では2LDKの部屋に住むために、マンションを買うのではなく「賃貸のもっと広い部屋に引っ越す」ではいけないのか?ということを検討していきました。
最終的に賃貸ではなくマンションを買うほうがいい、と結論を出したポイントは次の3つです。
・同じ広さの部屋に住む場合、どちらが安いか
・住宅ローン返済と家賃の違いについて
・自分で決めた目標なら、ローン返済のためがんばれる
それぞれ、内容を説明していきたいと思います。
毎月の支払いが安くなるのはどっち?
決め手となった一つは、やはり毎月支払うことになる金額です。
同じ広さの部屋に住むなら金額を抑えられるほうが絶対にいい!と考え、
・中古マンションを買った場合の支払い額
(ローン返済額+管理費+修繕積立金)(+固定資産税)
・広い賃貸に引っ越した場合の支払い額
(家賃+管理費)(+更新料)
をそれぞれシミュレーションして比べてみました。
すると、同じ2LDKの中古物件を買って住宅ローンを組んだ場合のほうが月々の支出を低く抑えられそうだということがわかりました。
管理費・修繕積立金やひと月あたりに換算した固定資産税を合わせても賃貸物件より安くなるので、毎月支払うお金の面から考えると賃貸よりも購入したほうがいいという結果でした。
住宅ローン返済と家賃との違い
家賃を払い続けても賃貸の部屋は自分のものにはなりませんが、買ったマンションは資産として手に入れることができます。
このことは、マンション購入に関するさまざまな媒体で詳しく書かれていました。
2LDKで同じ広さの部屋に住む場合、賃貸物件のほうが出費は多くなる可能性があり、しかも家賃を払い続けても自分のものとして手に入ることはありません。
いっぽう購入したマンションであれば月々の支払いとトータルでの出費もより低くなると予想でき、万一のときは家を売却して現金化できるという利点があります。
またもう一つ、家賃と違った住宅ローンの捉え方について考えました。
こんな言い方をすると変かもしれませんが、
私は家賃というものに対して「しかたなく払わされているもの」という感覚がありました。
自分で決めて契約したわけだから家賃を払うのは当然なのですが、賃貸アパートを契約したのは実家から遠い大学や職場に通うための手段としての選択です。それ以外の選択肢がなかった、という点が「しかたなく」と感じる原因だったのかもしれません。
そういった「払わないと暮らしていけないから家賃を払う」という感覚よりも、
「理想を叶えることで幸せになりたいから住宅ローンを払う」と思っているほうが同じ出費でもお金を使うことの意義がより感じられる、というのもメリットになるのではないかと考えたのです。
働きたくないけど、目標のためならがんばれる
突然ですが、私は労働が大嫌いです。
許されるなら仕事なんてしたくない、ずっと趣味や好きなことだけしていたい。だけどお金がないと生きていけないから働かなきゃ…という大変低い意識で社会人をやっております。
仕事に対するやりがいもないためモチベーションも低く、つらい勤務時間を「趣味や推しに使うお金を手に入れるため」と考えることでなんとか乗り切る毎日でした。
そんな私に「理想の暮らしを手に入れたい」という新しい目標ができたとき、
マンションを買うメリットの一つとして「労働に対する意欲」が向上するのでは?という考えが浮かびました。
生活費のためにどうしても働くことは必要です。本当は働きたくないけどがんばる理由として「理想の暮らしを実現するための住宅ローン返済」が加われば、モチベーションを上げることができるかもしれない。
また、守るもの(自分の家)があることで強い意志で労働のつらさに耐えていくことができるかもしれない、といったことを考えたのです。
マンションを購入した現在、それは思っていた通りになりました。
働くのが嫌いなことに変わりはありませんが、それでも「ちゃんとお金を稼いで住宅ローンを返済して、私の大事な家を守るんだ!」という大きなモチベーションを保ち続けており、以前より前向きに労働と向き合うことができるようになったと思います。
本当に払えるのかというお金の不安
こうしてやはり賃貸ではなく購入したい!という意志が固まってきた頃には、申請していた住宅ローンの事前審査が無事に通っていました。
心配だった「住宅ローンを組めるのか」という最初の関門をクリアでき、マンションを買うことは手の届かない夢ではなくなったのです。
しかしそこから、さらに大きな不安と向き合うことになりました。
実際に住宅ローンを組んだあと、返済し続けることができるのか?
今は大丈夫でも、将来予期せぬ事態が起こって収入が激減したらどうしよう?
という不安です。
そもそも私は住宅ローンを組むことに対し、なんとなく「怖いもの」だというイメージを抱いていました。
借金イコール怖い・よくないものだという、漠然とした感覚です。
そのマイナスイメージの原因は、一言でいうと「よく知らないから」でした。
・家を買ったあとにかかるお金は何があって、いくら必要なんだろう?
・無理のない返済計画を立てることが大事らしいけど、具体的にどんなもの?
・自分の知らないリスクがもっと隠れているんじゃないか?
といったように、わからないことだらけでどんどん不安が膨らんでいく状態です。
こういった恐怖心をなくすため、知識を身につけたりプロに相談に乗ってもらったりしながら不明な部分を一つ一つ明らかにしていきました。
また収入がなくなったらどうなるのか具体的にシミュレーションし、そのために備えるべきことを調べて対策を講じることで、最終的にはリスクを負うことも受け入れて家を買うという決断に至りました。
しっかり情報を集めて、プロに相談する
不安と向き合うためまず行ったのは、住宅ローンを怖いと思う大きな原因だった「わからない」部分を明らかにする作業です。
マンションを購入したあとかかる費用については、賃貸と持ち家どちらが安くなるか調べたときにリストアップしていたので改めてそれらをチェックしたり、希望する物件の相場を調べてできるだけ詳細な金額を算出したり、メリット・デメリットなども念入りに情報収集しました。
そういった自分なりの下調べをしたうえで、リノベーション会社の担当の方に不安な気持ちを話し、相談に乗ってもらいました。
そのおかげで、自分の調べた住宅購入後の費用や住宅ローンのリスクについて間違っていないことを確認でき、知らなかったことを担当の方に教えてもらうことで「わからないことの不安」をなくすことができたのです。
また客観的なプロの意見からアドバイスをもらい、自分にとって無理なく返済できる借り入れ額が具体的にはっきりしました。
そして最終的には、住宅ローンに対する考えを「自分には手に負えないもの」ではなく「自分でも使うことのできる手段」だと捉えられるようになったのでした。
どっちの最悪パターンがより嫌か
住宅ローンと家賃の支払いにはそれぞれメリット・デメリットがありますが、共通しているのは払うことができけなればその部屋に住めなくなるということです。
つまり、家の購入を考えたときの「解雇や会社の倒産などがあって収入がなくなったとき、住宅ローンを返せなくなったらどうしよう」という不安は、賃貸に住んでいる場合にも当てはまります。
そこで住居費を払えないという最悪のパターンになってしまったとき、
賃貸と持ち家どちらに住んでいた場合のほうがより嫌だと思うか?と自分の気持ちを想像してみました。
想定した最悪のパターンは次の通りです。
・何らかの理由で収入がなくなり部屋を手放すことになった
・次の住まいへの引っ越し費用や賃貸物件の初期費用が発生する
・賃貸物件を探したとき、高齢だと難しい可能性がある
もちろんこの状況は絶対に避けたいですが、賃貸に住み続けた場合と家を購入していた場合のそれぞれの自分を想像して、どちらのほうがより精神的につらいか詳細にイメージしてみたのです。
その結果、マンションを買っていた場合のほうがまだマシだ!と私は思いました。
大事な家を手放すのはとても悲しいけど、売却すれば少しはお金が手元に残るので引っ越し代や当面の生活費もなんとかできるかもしれない。
また住まいを失うリスクが同じだけあるなら、このまま狭いアパートで不満を抱えた生活をずっと続けるよりも、マンションを買って理想の暮らしを叶えている期間を過ごせたほうが絶対にいい!と思いました。
極端な思考かもしれませんがこうしたシミュレーションを重ね、賃貸と持ち家どちらにもリスクはあるなら「家を買うことのリスク」のほうを受け入れたうえで、万が一に備えて貯蓄などの対策をしていこうという最終的な結論に至りました。
まとめ
こうして最終的に、マンションを買うことにはさまざまなリスクがあるけれど「理想の暮らしを手に入れて幸せになる」という大事な目標を叶えるため、覚悟して受け入れていこう!と決めることができました。
そう決意した時点では、「今すぐ買いたいと急いでいるわけじゃないし、いい物件はなかなか出てこないだろうから焦らずゆっくり探していこう」と思っていました。
しかし探しはじめてすぐに予算内かつ希望より広い3LDKの物件が見つかり、売買契約を結んで住宅ローンの融資実行と決済が完了、あっという間にマンションを買うことが叶ったのでした。
まだ本当に家を買うのか迷っていた状態から2~3週間で購入の決意を固め、3ヶ月ほどで実際にマンションを購入するに至った私ですが
・「理想の暮らしを叶えて幸せになりたい」という気持ちをしっかり固めたこと
・賃貸ではなく家を買う理由について、自分の価値観を確認したこと
・お金の不安やデメリットを明らかにして、きちんと向き合ったこと
これらのことを心から納得できるまで自分の考えを突きつめることができていなければ、いい物件が見つかっても決めきれず、タイミングを逃してしまっていたかもしれません。
特に大事だったのは、自分にとって「理想の暮らし」をはじめにしっかり思い描いたことだと思います。
「理想の暮らし」という具体的なイメージが全体の土台となり、軸がぶれることなくマンション購入からリノベーションまでを終わらせることができました。
現在、リノベーションしたマンションの部屋に一人で住みはじめて2年が経ちます。
まだ100%完璧な「理想の暮らし」にはなっていませんが、アパートでストレスだらけの生活をしていた頃よりずっと充実した日々を過ごせており、あのとき買って本当によかった!と実感する毎日です。
そして大好きな家を守っていくため、これからもがんばって住宅ローンを返済し、さまざまなリスクに備えていきたいと思っています。
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