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家を買うことは人生の大きなイベントであり、住宅ローンや資金計画など乗り越えなければいけない多くの課題が存在します。
特にわたしのように一人で家を買う場合、物件選びや住宅ローン契約などの重要な選択肢をすべて自分一人で決めなければいけません。
中古マンションを購入すると決める前までのわたしはそういった大変なイメージやお金の不安があって、一人で家を買うなんて自分には難しい夢だと思っていました。
それでもリノベーション会社の相談会に参加したことをきっかけに、住宅購入に関する本やWEB上の記事から情報を集めて勉強したり、家を買うことについて自分の考えを深く掘り下げたりすることで最終的には「マンションを買ってリノベーションをする!」と決意することができました。そして相談会に参加した3ヶ月後には、実際にマンションを購入しています。
家を買うと決めるまでに自分の考えを固めていく過程で、わたしが参考にした本の中から次の3つを紹介します。
- プリンセスメゾン
- 人生がときめく片づけの魔法
- 家を買うときに「お金で損したくない人」が読む本
住宅購入に興味があるけれど不安が多くてまだ決断できていない人、一人で家を買うことに迷っている人、「自分には無理だ」と感じている人に、ぜひ読んでみてほしいと思います。
マンション購入に憧れはあるけどあきらめの気持ちが大きかったわたしが、本当に家を買おう!と決めるまでに考えた主なことは次の3つです。
①具体的な「理想の暮らし」とそれを叶えたい理由
②賃貸ではなくマンションを買う理由
③住宅ローンなどのお金に対する不安
これらについて掘り下げていき、紙に書き出しながら考えをまとめる作業をしました。
この3つの中で特に①の「理想の暮らし」とその理由について突きつめて考えたことは、家を買うことで叶えたいのはなにか・自分にとってなにが大事なのかという価値観をはっきりさせるための大事なプロセスになりました。
そして理想の暮らしという目標が全体の土台となり、②の賃貸か購入するか③お金の不安といった問題について自分の価値観を重視しながら深く考えた結果、マンションを購入すると最終的に決めることができたのです。
こうした自分の考えを深めていくためのヒントとして読んだ本の中で、特に大きく参考になったものを紹介していきます。
一人で家を買うと決めるまでに役立った本
プリンセスメゾン
私がもともとマンション購入への憧れがあったのは、この漫画を読んでいたことが大きな理由でした。
『プリンセスメゾン』(著:池辺葵)は居酒屋で働く26歳の女性、沼越幸(通称:沼ちゃん)がマンション購入を目指して奮闘する姿を描いた漫画です。
沼ちゃんを中心に、さまざまな女性の家にまつわる物語が群像劇として描かれており「女性が一人で家を買う」ことについていろんな視点から見ることができます。
マンションを買う目標を叶えるため困難をひとつひとつ乗り越えようと一生懸命な沼ちゃんの姿、それぞれの仕事や生活スタイルで暮らす女性たちが一人で豊かに生きているさまが描かれており、家を買おうとする女性に優しく寄り添ってくれる作品です。
またポジティブな視点だけでなくお金や将来への不安、一人で生きていくことへの迷いやさみしさなどネガティブな面もしっかり描写されています。
「俺らみたいな年収でマンション買うとか無理」と言う同僚や、「家を買うなんて何をおかしなこと言ってるんだ」と心配する親の姿がリアルに登場し、胸にチクリと刺さるような場面もあるかもしれません。
それでもそういった声に対する登場人物たちの答えや生き方は、
女性が家を買うことは手の届かない贅沢な夢ではないし、一人で生きることはいろんなことを諦めた結果でも悲しいことでもないんだ、と感じさせてくれるものでした。
漫画のなかで登場する一人で生きる人、結婚した人、子どもがいる人などさまざまな立場での価値観に触れたことは、「自分はそれをどう感じるか」「自分はどうしたいと思うか」という自分の生き方を考えるためのヒントになりました。
背中を押してくれるシーンやセリフもたくさん出てくるので、マンション購入が気になる人や迷っている人にぜひ読んでほしい漫画です。
その中からひとつ、マンションを買うためにがんばる沼ちゃんの大好きなセリフを紹介します。
「大きい夢なんかじゃありません。自分次第で手の届く目標です。
池辺葵『プリンセスメゾン』1巻第8話 小学館(2016)
家を買うのに、自分以外の誰の心もいらないんですから。」
「マンション買うなんてすごい大きい夢だね」と言われた沼ちゃんは、そう答えました。
家を買うべきか迷っていた私に、一番強く響いた言葉です。
マンション購入に関わる問題は住宅ローンの審査や気に入る物件との出会いなど、自分一人では左右できないことがたくさんあります。それでも「家を買うという目標」を定めるかどうかは、自分の心ひとつで決めることができる。
私はそう受け止めて、まずは自分自身がどうしたいのか、マンションを買うことでどんな理想を叶えたいのか自分の考えをはっきりさせよう!と決めました。
人生がときめく片づけの魔法
あの有名な、片づけコンサルタントとして活躍するこんまり先生こと近藤麻理恵さんの著書です。
マンション購入に関する本ではなく片づけ本というジャンルですが、わたしが家を買うと決意するための大きな柱となった「理想の暮らし」について考え、その理由を突きつめていく過程で参考となった本です。
この本では整理収納のノウハウだけではなく精神的な面について詳しく書かれていて、片づけができるようになるためには正しいマインドを身につけることが大事だと述べています。
片づけをはじめる前に、片づけた部屋でどんな暮らしがしたいのかを考えて自分の理想の生き方をはっきりさせ、それからモノと向き合い「持っていて幸せかどうか」という基準で残すか捨てるかを見極めていく。
こういった自分の価値観と向き合うことが、片づけを終わらせて自分の理想により早く近づくために重要だということでした。
本当にマンションを買うのか検討をはじめたとき、まずはどういう暮らしを手に入れたいのかを具体的に明確にしようと思ったのはこの「片づける前に理想の暮らしを考える」ということがヒントとなったためでした。
「片づける目的」を「マンションを買う目的」に置きかえて考えたことで、自分にとって納得できる「理想の暮らしとその理由」をしっかり固めることができ、それが最終的にマンション購入を決意してリノベーションを完了させるまでの大切な軸となったのです。
家を買うときに「お金で損したくない人」が読む本
理想の暮らしを叶えるためにマンションを買うことを本格的に考えはじめたわたしが、住宅購入について勉強をしようと最初に手にとったのがこの本でした。
公認会計士で家と住宅ローンの専門家である著者・千日太郎氏による本当の家の買い方、住宅ローンの選び方などについて独自のノウハウが紹介されています。
住宅購入にまつわる多くの複雑な内容が初心者にもわかりやすく書かれており、気をつけるポイントとその根拠、リスクに対する考え方や対策の立て方などが具体的な数字とともに頭にスッと入ってきます。
そのなかで特にわたしが重要だと感じたのは、
家を買うことは「人生最大の買い物」ではなく「人生のプロジェクト」だと捉える考え方です。
家を買う目的とは幸せな人生を手に入れることであり、そして家を買うことは「自分の人生を守るため、妥協のない資金計画を含めたプロジェクトである」という視点が、後悔のない住宅購入のために必要だと述べられていました。
これは当時のわたしにとって目からウロコの考え方であり、マンション購入に伴うさまざまな選択肢において大事な指針となりました。
このような住宅購入について基本的な考え方をはじめ、家を買うときに失敗しないため次のポイントが納得できる根拠とともに詳しく書かれています。
・物件の選び方や注意点
・不動産会社の営業との付き合い方
・無理なく完済できる住宅ローンの組み方
・固定金利と変動金利の本質的な違い
・金利の上昇リスクに備えるための考え方
住宅購入についての知識がほとんどなかった自分でもわかりやすく家を買うことの全体図を把握することができ、住宅ローンや金利などの仕組みを理解するためにとても役立つ本でした。
まとめ
「一人で家を買うなんて夢のまた夢だろう」と思っていたわたしが、中古マンション購入を決意するまでに役立った本を3つ紹介しました。
少しでも住宅購入が気になっている・または家を買うことに不安を感じているなら、最初のステップとしてこれらの本を参考に次のことを考えてみてください。
・自分自身が本当はどうしたいと思っているのか
・家を買ってどんな理想の暮らしを実現させたいのか
まずはこうした自分の価値観を見つめ直して、どんな理想を叶えたいのかを明らかにすることが後悔のない判断をするためにとても大事なことだと思います。
それから住宅ローンや資金計画のための知識を身につけて家を買うことの全体像を理解していけば、お金などの不安について対処方法も知ることができます。
わたしはそうして自分の理想を最初にはっきりさせてから住宅購入について勉強し、家を買うことのリスクやお金の不安とどう向き合うかを考えていった結果、「本当に家を買うかどうか」を最終的に決めることができました。
家を買うか迷っていて行動に移せていない人、漠然とした不安があって自分には無理だろうと思っている人にはぜひ、今回紹介した3つの本を読んでみることでマイホーム購入へのはじめの一歩につなげていってほしいと思います!
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